FREERIDE.LINK WINTER 2018(フリーライドドットリンク No.4)

FREERIDE.LINK WINTER 2018(フリーライドドットリンク No.4)

FREERIDE.LINK WINTER 2018(フリーライドドットリンク No.4)にPLAYDESIGNが掲載されています。
よろしければ是非御覧ください。

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SNOWBOARD・CAMP・SKATEBOARD・BICYCLE・WATER SPORTS・URBAN OUTDOORなど、「PLAY=遊び」の現場にある、都会と自然を繋ぐアイテムをデザインする。

 「NO PLAY NO LIFE」をブランドコンセプト・・・というよりはモットーにしているプレイデザインクルー。彼らは(と言っても、学生の時からの友人二人でブランドを運営している)、自身がプレイヤーであり続けながら、遊びの現場に必要と考えられるアイテムをデザインし、商品化し、それを世に送り出す。ホームページでも、バックボーンにスノーボーディングがあるとオフィシャルに記載しているが、それと共に、大きなバックボーンにデザインがある。まさに、「PLAY = 遊び」の現場でデザインされたTECHNICAL PRODUCTを提供するのが、彼らPLAYDESIGNの使命だ。遊びは一人ではなく、仲間と共にする心に残る大切な想い出を生む幸せな日々の行動である。仲間との心豊かで楽しい「時間・場所」を共有するために、最高の創造(デザイン)を目指している。
 タイトルにある画像は、デザインを担当している、PLAYDESIGN代表の川井が、インテリアデザイン学科を卒業する時に創った人生初のメッセージTEE。先日、二十年ぶりぐらいに彼の恩師が事務所に遊びに訪れ、学生時代にその恩師に差し上げたという、リアリィティと川井の名前をかけた「R Design」の処女作を持ってきてくれたそうだ。これが川井の原点であり、これがPLAYDESIGN の始まりになったそうだ。そのR Design TEE は、ジャン・コロナ氏やポール・スミス氏にもプレゼントしたそうだ。「まだ、持ってくれているかな? いつかお二人にお逢いする機会がまた訪れたら、メッセージTEE、まだ創っていますよ・・・と、伝えたいですね」と、川井は話している。

デザインをどんな風に考えているのか。
 創りたいプロダクトデザインは、自分自身が使いたいなと本当に思う、ベーシックなデザインです。デザインされ過ぎず、至ってシンプルで、必要最低限の機能を最終的に確保するデザインを心がけています。自身がプレイヤーとして雪山やアウトドア・フィールドに出て、遊んでいるので、そこからアイデアが生まれ、それをそのままフィードバックしている感じです。

デザインに対するこだわり。
 例えば、スノーボーディングウェアーであれば、ドローコードの先が△の形状で、引っ張ることで再生。PLAYボタンを押してPLAYがスタートするイメージです(△はPLAY・再生のマーク)。△の袖先もライディングしていく方向に向けていくイメージですね。そして、いろいろなプロダクトにPLAYDESIGNの掲げるスローガンやメッセージを刺繍やプリントするようにしています。そのプロダクトを手に取ってくれた人に、自然とそのメッセージが伝わるような仕掛けをデザインの中に織り交ぜています。

どんなことからインスパイアされているか。
 やはり、遊びの中からですね。その遊びの最中に「あっ、こんなモノがあればいいな」とか「こんな風になっていたら便利だな」、「このシチュエーションでこんなプロダクトあったら楽しいだろうな」など、実体験の中で、ありそうでないものを創りたい。そんな風にいつも思っています。また、僕たちPLAYDESIGNは遊びをデザインする・・・デザインを遊ぶ・・・と、自由に産みだすことが可能と、それがコンセプトにもなっています。最近は、交流のあるレストランカンパニーやインテリアカンパニー、メディカルカンパニーなどのユニフォームデザインの依頼もあります。それらもいつも通り、楽しく制作させてもらっています。PLAYDESIGNは、自由にデザインできるブランドですね。

PLAYDESIGNのプロダクトに参加しているデザイナーのEphraim Chui (ephka・エフカ)。CAPiTA Super Corp.でCreative Directorをしているエフカとの関係。
 エフカと出会ってからもう十数年が経ちます。ボクがデザインに一目惚れし、取引先(スノーボードショップ)からCAPITAのINDOORというモデルを購入。その数ヶ月後、東京での展示会で知り合いのブースでエフカを紹介され、その時に「彼はCAPITAのデザイナーだよ」と聞き、「ボクは今CAPITAのINDOORに乗っているよ」と伝えると、それは自分のデザインだと彼が教えてくれ、そこから話が弾み意気投合したのが最初ですね。ボクがニュートラルにインスピレーションを感じて選んだデザインのボードだったので、まさに運命だったのかもしれません(笑)。
 出逢って数年が経ち、PLAYDESIGNの中にLOVEJKというアイテムがあり、「そのジャケットの裏地のデザインをエフカのアートにして身を包み込めたら幸せだろうな」とエフカに依頼したところ彼が快諾してくれ、その後、十年が経ちますが、エフカのアートがずっと採用され、その関係が続いています。なぜずっとPLAYDESIGNにエフカのデザインが必要なのか…、ボクが大切にしている十数年前に受けたインスピレーションであり、エフカには絶対的な信用があるし、愛があって強いデザイナーだからです!

エフカにPLAYDESIGNについて聞く。

まず、エフカ自身のデザインコンセプトは?
 ここ五年ぐらい実存主義のポジティブな面に興味を持っているんだ。まぁ言ってみれば、それがここ最近の原点になってる感じだよ。もちろん、プロジェクトによってその滲み方は変るけどね。18/19モデルにおけるPLAYDESIGNのパターンデザインでは、ジャケット外側のモノトーンカラーブロックとは対照的に、自分たちの隠された感情やカラダの細胞を表現した、ぐちゃぐちゃに荒れ狂ったパターンを内側にデザインしたんだ。洗練された外観、そして”ヒミツめいた”ありのままの裏地さ。

プレイデザインとの仕事は?
またどのように取り組んでいるのか。
 マジで楽しいけど、同時にメチャ難しいよ。REAL-Gaka 川井さんからは特別な指示もパラメーターも無いから、自分でルールを作らなきゃいけない。コレがまた大変なんだよね。毎年”PLAYDESIGNとは何か?”ともう一度考え、PLAYDESIGNを着る人が何を求めて、何に喜びを感じるのかをカタチにするんだ。言葉を発する事の無いたった一つのパターンだから、PLAYDESIGN の真意を表現しつつも、着る人達が自分だけのPLAYDESIGNの意味を自由に描けるようにするんだ。

PLAYDESIGNの川井はどんな人間?
 ハハハ! 確かに!! どうだろうね? もう十年以上の付き合いだけど、まだまだ超ナゾの人物だよ。天才なのか、ボケなのか。まだワカラン(笑)!ぶっちゃけ、彼の言ってることはだいたい理解不能なんだ。たぶん、彼もオレの言ってる事は理解してないだろうね。オレ達のコミュニケーション方法は特別だけど、長い間一緒にしていて判ったことは、彼は最高にいいヤツって事かな。交わす言葉は少なくとも、彼とつるんでると不思議と安心するんだよね。そう、それがオレにとって最も大事なことなんだよ。