SNOWSTYLE vol.243

GOODS 4 SNOWBOARDERS
[レディース・スノーボードウェア論(独断と偏見)]

Words_Ryuji Kawai
Photography_Tatsuya Umeno

snowstyle243

女性スノーボーダーとウェア

今月号のテーマは「女性スノーボーダーはどこに向かっているのか」ですね。今までで一番難しいテーマですね(苦笑)。ボクがまず、女性ではないってところが一番難しいポイントですね(笑)。ボクがイメージする雪山の女性のイメージは、映画「私をスキーに連れて行って」の原田知世さんや、CM「JR東海クリスマスエクスプレス」の深津絵里さんや牧瀬理穂さんかな。ちょっと古いけど・・・。なんていうか、ボーイッシュな感じで個人的にタイプでした(笑)・・・というのはさておき。ボクのまわりにいる女性スノーボーダーは、“自分自身に負けすトリノオリンピックに見事出場したり”、“ギアにとてもシビアで、天神バンクドスラロームで見事優勝したり”、“スノーボードをする傍ら個性的なアーティストであったり”、“経験の積み重ねを大切にしながら雪山に向き合っていたり”、“長年の経験を生かしてスノーボードスクールで後進の育成に力をいれている子”など、本気すぎてボクたちのゆるいスタンスなスノーボードに物申してくる様な(苦笑)硬派なボーイッシュな女性ライダーが多いかな。

ここからは、ボクの本業から独断と偏見的な話をしますが、ボクらPLAYDESIGNがデザインするスノーウェア(プレイウェア)が腰がくびれたいわゆる女性的なサイジングがデザインをしないのは、ズバリ、ボクの好みでは無いから!ですね(笑)。例えば、アウトドアのキャンプやBBQにヒールを履いてくる子たちとか(そんなの論外ですが)、雪山でもウェア(ジャケット)を脱いだらニットのカーディガンだったりとか、まったくTPOを無視した感じは「あれっ??」って思ってしまうのが素直な意見です。

まぁファッションは人それぞれの個性が出るモノだし自由だとも思いますが、スノーボーディングには、培ってきたバックグラウンドやカルチャーからくるファッションがあるので、ふさわしい格好というかスタイルがあると思います。スノーボードをしにいく時の行き帰りのファッションもしかり。個人的には、スノーボードウェアは、ボーイッシュな感じでかつ女性らしさがありながらカッコよく着てほしいので、ボクらPLAYDESIGNのウェアはボーイッシュなサイジングを女性で提案しています。ユニセックスの小さいサイズを着てもらうというコダワリもあります。メンズ・サイズのリーバイス501の古着を女の子がカッコよく可愛く履くみたいな・・・そんなイメージですかね。PLAYDESIGNが2年前から展開している、7OVEのウィメンズ・ラインも、定番のメンズ・ラインの小さいサイズをウィメンズ・サイズとして展開しただけです。ただ、ウィメンズ・ラインは、表地のカラーや裏地のグラフィックの選び方については、PLAYDESIGN的な女性らしさを演出しています。

ごく一般的な女性スノーボーダーであれば、ウェアのチョイスについてここまで真剣でコダワル必要は無いかもしれませんが、個人的には、ボーイッシュでカッコいい女性スノーボーダーが増えればいいなと思っています。ゲレンデでそんな子を見かけたら、リフトの上から「ヒューヒュー!」って大声で叫んでしまうと思いますね(笑)。最後に話しは変わりますが、このコラムの左側ページのPLAYDESIGNの広告のパウダー写真は、実はキッズパークくらいの斜度しかないゲレンデの脇POWなんですよ。スノーボーディングの遊び方って無限大で素晴らしいですよね!本当に。