ABOUT THE SNOWBOARD SHOP.#3

[ショップのあり方を考える]

PRO SHOP BELLS Mr.Okumura / bells-web.com
Listener_PLAYDESIGN Mr.Kawai
PRO SHOP BELLS Mr.Okumura × PLAYDESIGN. Mr Kawai

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Q:今月号のsnowstyleのメインコンテンツにもなってますが、「スノーボードの表現方法は自由」だと思いますが、オクムラさんはスノーボードをどこで、どのように楽しんでいますか?

A:滑るって事でいえば、やっぱり奥美濃(岐阜)かな。もうここでは20年もの間滑っていて、このエリアは僕の中では、色んな意味で3つのエリアに分かれているんだわ。1つ1つのゲレンデはそんなに大きくないけど、白馬や北海道とはまた違った良さがあって、良い所ですよ!楽しむっていう意味では、店で道具を眺めているだけでも楽しいしね。

Q:このコラムでも毎回聞いているのですが、「スタイル」っていう難しい言葉があります。言葉で表現するのは難しいのですが興味が湧くキーワードです。オクムラさんにとって「スタイル」とはなんですか?また、どんな事だと思いますか?

A:個性だからねぇ〜なんでもいいんじゃないかな〜。人から言われて直すもんでもないしね。

Q:オクムラさんはプロショップで、ライダーからスタッフ、そしてオーナーに転身しながらずっとスノーボードの近くにいますが、オクムラさんにとってスノーボードとはズバリ?

A:他にゴルフだの、車だのっていう興味が無いし、スノーボードは唯一、長く続いているモノだから大切なモノですよ。今の環境にはもちろん、過去のこれまでの環境にも本当に感謝しています。

Q:オクムラさんは、サポートライダーも多数いるプロショップのオーナーでいらっしゃいますが、元々ライダーの経験があるオクムラさんから見て、ライダーという活動はどのような事だと思いますか?

A:ライダーっていうくくり自体が特に最近は曖昧だと思うんですよね。存在自体がコマーシャルになるような、本当の意味でプロフィッショナルなライダーもいれば、お店やメーカーから応援してもらっているっていうライダーもいる。今、この業界でライダーっていってもほとんどが後者の方でしょ。でも、ライダーと言われているほとんどの人達が、自分は前者のプロフィッショナルな方だと勘違いしているよね。お店やメーカーって、ライダー達に道具を支給したり、本来、定価で購入するものをライダー価格で安く提供したりしているワケじゃないですか。今まで毎年、10万、20万かけて買っていた道具代がかからなくなるわけだから、その浮いたお金で、もっとスノーボードをして欲しいですよね。行けなかった海外へ行ったり、バイトの日数減らして、山にいる日数を増やしたり、ちゃんとスノーボードに還元して欲しいと思う。道具をもらうのが、ご褒美になった時点でそのライダーはもうダメだと思うわ。ウチ(BELLS)のライダー達は、色んなタイプがいて、毎回大会で成績出して来るヤツもいれば、いつも予選で落ちているのもいるし、北海道に行ったまま帰ってこないヤツもいる、インドにいるヤツもいるしね(笑)。なんでもいいんだけど、BELLSのライダーでいるなら、とにかくBELLSラブ♥︎で、メーカーからサポートを受けているなら、そのメーカーの事がラブ♥︎じゃなきゃ絶対にだめだと思うんだわ。後は、自分の環境の中で、精一杯やってよ。って!

Q:コアなプロショップ。ニッチなプロショップといろいろなカタチのプロショップがありますが全国的に見て「PRO SHOP BELLS」は、ボクから見るととてもバランスのとれたプロショップだと感じます。プロショップとして気にしている部分や思いはどんな事ですか?

A:とにかくお店を潰さない事かな(笑)。個人でやっている規模のお店なんて、決して儲からないから潰れないように売上作ろうと必死なのと、でも自分たちのやりたい事は曲げたくないから、外から見たら、そういうバランスになっているのかなぁ?僕が資産家の家にでも生まれていたら、もっと違ったお店になってたと思うよ(笑)

Q:オクムラさんの思い描くショップのスタイルは?

A:思い描くショップのスタイル・・・ざっくり言うと、王道でいたい。お店の規模は小さくても、業界のふちっこでコソコソしているようなお店ではありたくないなぁって、いつも思っている。最近は小さいお店を「プロショップ」って言って、大きなお店を「量販店」って括りにされちゃうけど、それがすごくいやなんだわね。大きなお店でも、いいスタッフはいるし・・・たまにだけどね。小さいだけで何の専門性もないのにプロショップって言っているお店もあるじゃん?毒吐き過ぎかなぁ(笑)。俺は小さなお店しかできないけど、専門店でありたいと思っている。だから自分たちがやらないものは売らない。これが基本かな。そんなノリだから、ウチのスタッフはみんな滑れるよ。店で見るより山で見るとかなりイケてるからねぇ!思い描くようなお店にはなかなかなれないけど、今は、いいお客さん達や、ライダー、スタッフに恵まれているので、今のうちに土台を作りたいと思っています。