[THE MAN]OF THE SNOW BOARD INDUSTRY

スノーボード業界を支え、導いてきた個性、そんな人物をピックアップ

人間的には個性も考え方も人生も違う面々。
彼らの共通点は何か?
それは、[SNOWBOARDING]。

theman

THE MAN TO MAKE PLAY
[RYUJI KAWAI]
PLAYDESIGN代表 川井龍二
Photographer_andyP

ボクがP01というドメスティックブランドをはじめたのは、HiD(エイチアイディ)という、とても古くからある大阪発のドメスティック・スノーボードウェア・ブランドを展開している、システムデザインという会社に入社したのがきっかけ。当初はHiDの営業として入社し、大きいバックを担ぎ電車で営業しまくる毎日。汗だくになった事は懐かしい思い出です。ある日、「学生時代、遊びでメッセージTEEを創っていたんです!」という話しを社長にすると、入社一年目からHiDでも営業と並行して企画デザインもさせてもらうことになり、いろんなモノ創らせてもらいました。それから3年後の2001年の11月にシステムデザインの社長に「何か自分で考えたブランド創ってみれば?」と言われ、生まれたのがP01です。その頃、ちょうどバブルもはじけリストラも始まり、就職難で遊びより仕事って感じで、その割に世の中は感性や個性が大事だと言いはじめた…アンバランスな時代、ぼくは「スノーボードっていう遊び」に出逢えたことによって生まれた一生涯の仲間や、スノーボードに関わる就職先へのきっかけ、また、やりたいと思っていた自身のブランドもスタートできたので、遊びながら得られる幸せがこれからの時代に一番大事だということをメッセージに、遊び=PLAY(プレイ)をスタートした2001年の01を掛け、ブランド名は「P01(プレイ)」、キャッチコピーは「NOPLAYNOLIFE-遊びのない人生なんて意味がない-」をデビューさせました。

初の展示会では、すでにMSPC(マスターピース)とのコラボレーションバックも展開していました。今も変わらず展開させていただいています。2回目の展示会でスノーボードウェアを発表。ベーシックなデザインと個性的なデザインがあったので、いろんな評価をもらいました。2005年に独立して。プレイデザインという社名の新しい会社を創り、トリノオリンピックにはサポートライダーが出場しました。ボクたちが創る個性的なデザインのアイテムは、海外のブランドにコピーされたり…なんてことも。イタリアに本社を置く55DSL(DIESEL)は、ウチのデザインに興味をもってくれスノーボードウェアの生産を依頼してくれました。2007年にはCAPITAのデザイナーであるEPHKAとも彼の創るアートを身に包むコンセプトの7OVEをスタートし、2008年には5本指のグローブが主流の時代にミトンだけを発信する3REE(3TON)を発表。今シーズンはUNION BINDINGとのコラボレーションバインディングもリリースします。どれも、ただ単にスノーボードが好きで、お酒の席で出逢った人たちと話しが盛り上がりカタチになったものばかり(笑)。やはり、ノリが大事ですね。遊びには。来シーズンでP01は15年目を迎えます。遊びをキーワードにスノーボードからスタートし、スケートボードや固定ギア、キャンプ、BEER。まずは、ボクらプレイデザインのスタッフが興味ある遊びに合うファッションをきっかけに、等身大でモノ創りを続けたいと考えています。遊びがバックグラウンドで、100年続くブランドになれたらオモロイなっ!って本気で思っています。大阪から発信して、世界中の遊び人たちにオモロイ日本ブランドとして、モノ創りの追求ではなく、遊びの精神の追求ブランドの核心として、またメッセージとして発信していくことが、ボクたちプレイデザインの夢であり責任だと想っています。

川井龍二
大阪出身、大阪在住、大阪ラブ。インテリアデザイン科卒業後、ドメスティックスノーボードウェアブランドHiDを展開するシステムデザインに入社。
2001年にP01を立ち上げ、2005年に遊びを発信する会社、プレイデザインとして独立。7OVE、3REE(3TON)、などのブランド展開の傍ら、近年、新しくウォッチコレクション[P01TIME]を発表。街中をスケートボードや固定ギアのチャリンコでのクルージングを楽しみ、雪山でのスノーボーディングでの感動を日々日々感じる。