WHAT IS SNOWBOARDING. #2

[スノーボーディングとは何なのか?を今こそ考える]

川井の持つスノーボード感は共感できる。
スノーボードは遊び。
みんなにもこういう感覚があったと思う。
ただ、小さなRを感じるだけで心の中で笑いが止まらなくドキドキで、
ほんのほんの少しだけのギャップを飛べるだけで幸せ。
純粋に楽しむことが、いまのこの業界に必要な事なのかもしれない。

snowstyle DECEMBER 2012 掲載
www.snowstyle.tv


スノーボーダーには、練習や上手くなる事が必要と考えている人が多いと感じる。でも、僕にとってスノーボードとは純粋に「遊び」なんですね。オリンピックを目標にしている選手でもないし、プロを目指しているわけでもないんで、いわゆるマスターベーション。自分自身が気持ちよくなれるスノーボードが出来れば、後は一緒に滑る仲間の笑顔があれば最高に気持ちいい。しかし、僕と同じようなスタンスのスノーボーダーの中にも少しですが、上手くならなければ、「コンディションが・・・」とか、顔に眉間を寄せて楽しそうにしてないスノーボーダーがいてる。”上手くならなければ”というプレッシャーからか、純粋にスノーボードを楽しむことを忘れている様に見える。僕は、そんなスノーボードが苦手。でも上手い方が得なのは確か(笑)。僕が感じることができないスノーボードをいっぱい知っていて、あんな事やこんな事ができて、しかもとてつもないスリルも味わってそうで・・・そんなことに憧れる時も・・・少し、いや正直いっぱいあるかな(笑)。でも、、やはり僕は練習するスノーボードはしたくないな。小さいRを感じるだけで心の中で笑いが止まらなくドキドキで、ほんのほんの少しだけギャップを飛べるだけで僕は幸せ。

スノーボードは、ゲレンデもたくさんあり楽しんでいる人口も多く、スケートボードやサーフィンに比べて圧倒的にレジャーな部分もあり、その上、人工的なパークもしっかりしているから着地ができなくても軽く飛べる。練習、練習と初心者らしい子も飛ばされているのをよく見る。見ている方がドキドキすることも。簡単に怪我しそう。スノーボードは簡単に滑れる分、リスクが半端なく大きい。上手くなる事にこだわらず、本気過ぎず、軟派過ぎず、肩の力を少し抜いて、自分なりにかっこよく楽しくスノーボードをしたら自然に上手くなると思う。あとは自分の目線に合わせてくれる上手いスノーボーダーと滑れる機会があれば最高。一緒に滑ると上手くなった様な錯覚に陥る。だって、めちゃめちゃ上手いひとはこちらに合わせて一緒にスノーボードしてくれるし、ピカイチなアドバイスをくれたりするしね(笑)

僕はスノーボードを、心の底からシンプルに遊び、最高に楽しんでる時に上達していると感じる。もちろんオリンピック選手やプロを目指していたら楽しいだけではいけないし、常に練習や新しいチャレンジをして結果を残さねばならない。怪我やストレスとの戦いもあるしね。そういうスノーボードも僕がしているスノーボードも同じスノーボードであることに違いはないけど、僕のような感覚で楽しんでいるスノーボーダーには、怪我のリスクをできるだけ低くした、練習ではなく、ドキドキして楽しむスノーボードをして欲しいなと思う。そんな文面を書きながら、今シーズンのスノーボードを妄想したらワクワクニヤニヤしてきた。今シーズンも調子に乗らず、怪我なく安全に集中しながら、楽しい感覚のスノーボードをしたいと思う。